みんないつかは死んでゆく

明日は１月１７日。忘れもしない阪神大震災があった日。私は大阪にすんでいたから大きな被害はなかったけれど、それでも、かなりの揺れに恐ろしい思いをした。だから、大きな被害を受けた人たちは、どんだけ、怖かったやろうかと思う。しばらくしてあちこちから聞こえてくる、あの人のお母さんが・・・・この人の親戚が・・・なになにちゃんの彼氏が・・・・・・・・・。みんな、みんな当たり前のように明日が来ると思ってベッドに入った人ばかりと思う。突然のことに、どんだけ悔しかったやろう、心残りやったやろうとおもうと、１０年たった今でも涙が出てくる。電気もガスも水もないほんまに、まっくらな中でガレキの山と黒焦げの家の前で立ち尽くす残った人もどんだけしんどかったやろうとおもうと、やっぱり、やっぱり、１０年たっても涙が出る。リュックに食べ物や水つめて自転車で神戸までいった同じ会社のSさん、家が半壊して結婚が伸びて不安で泣いていたNちゃん。仕事をなくしてしまって途方にくれていた友達のM君。地震で大きな被害を受けていなくても、地震にあった人はみんな、いっぱい泣いたと思う。特別番組には終わりがあって、地震で人生が変わった、その後も立派に生きている、人間はすごい、ってしめくくるけど、実際はそんなきれいごとじゃないねん、って言いたい人もおるんやないか、と私は思う。今でもしんどい思いしてる人いっぱいいると思う。でも、日ごろは忘れてるけど、みんな、みんな、いつかは死んで行くんやんな・・・・。死なない人間なんておらんもんな。これ以上どうがんばれっていうねん！状態のときや、他の人が皆幸せに見えるときもめちゃあるけれど、毎日自分のペースで前だけむいとかな、あかんよな、って自分にいいきかせてる。そうじゃないと、あの日なくなった人に申し訳ない気がする。